古民家カフェ蓮月
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時を旅する食卓、池上の古民家カフェ蓮月で味わう絶品カオマンガイ
忙しい日常から少しだけ離れて、心安らぐ時間を過ごしたい。そんな風に思うことはありませんか。今回ご紹介するのは、東京都大田区池上にある「古民家カフェ蓮月」。昭和初期に建てられた趣ある古民家で、懐かしさと新しさが同居する不思議な空間が広がっています。ここでは、ゆったりと流れる時間の中で、心にも身体にも優しい、記憶に残る一皿と出会うことができます。

 

記事の概要と基本情報
この記事では、池上本門寺のほど近くに佇む「古民家カフェ蓮月」の魅力に迫ります。かつて蕎麦屋として愛された建物をリノベーションしたこのカフェは、まるで「もうひとつのわが家」のような温かさで迎えてくれます。アジアの屋台料理から、どこか懐かしいホットサンド、そして濃厚な自家製スイーツまで。ジャンルにとらわれない独創的なメニューの数々を、実食レビューと共にご紹介します。この記事を読み終える頃には、きっと蓮月の扉を開けてみたくなるはずです。

【店舗の基本情報】

店舗名:古民家カフェ蓮月
住所:東京都大田区池上2-20-11
ウェブサイトURL:http://rengetsu.net/
営業時間:

平日: 11:30〜18:00 (L.O. 17:30)
土日祝: 11:00〜18:00 (L.O. 17:30)
アクセス:東急池上線「池上駅」より徒歩8分
昭和の息吹を感じる空間へ

東急池上線の池上駅から、風情のある商店街を抜けて歩くこと約8分。歴史を感じさせる門構えの「古民家カフェ蓮月」が見えてきます。一歩足を踏み入れると、そこはまるで時が止まったかのような静かな空間。磨き上げられた木の床、アンティークの家具、そして窓から差し込む柔らかな光が、訪れる人を優しく包み込みます。

この建物は、元々「蓮月庵」というお蕎麦屋さんだったそうです。地域の人々に愛されながらも一度は閉店したこの場所を、その価値を惜しむ人々がカフェとして再生させました。柱や梁に刻まれた歴史の跡はそのままに、現代的なセンスが融合した店内は、どこを切り取っても絵になります。単に食事をする場所ではなく、この空間で過ごす時間そのものが、一つの豊かな体験となるのです。

 

心に残る一皿との出会い:実食レビュー

蓮月の魅力は、その空間だけではありません。提供される料理の一つひとつに、丁寧な仕事と作り手の想いが感じられます。今回は、数あるメニューの中から特におすすめの3品をじっくりと味わってみました。

おすすめ料理1:カオマンガイ

カフェのメニューにカオマンガイ?と、少し意外に思われるかもしれません。しかし、これこそが蓮月の真骨頂。運ばれてきた瞬間に、ジャスミンライスの良い香りと共に、ふっくらと茹で上げられた鶏肉の艶やかさが目に飛び込んできます。

鶏肉は驚くほどしっとりと柔らかく、口に入れると優しい旨みがじゅわっと広がります。鶏の出汁で炊き上げたというジャスミンライスは、一粒一粒がその旨みを吸い込み、パラリとしながらも、もっちりとした食感。そして、この一皿を完成させるのが、特製のタレです。生姜とニンニクが効いた香味豊かな醤油ベースのタレは、鶏肉とご飯の味をぐっと引き締め、絶妙なアクセントになっています。それぞれの要素が高いレベルで調和し、スプーンが止まらなくなる美味しさ。カフェという枠を超えた、本格的な一品です。

おすすめ料理2:ツナわさびホットサンド

どこか懐かしさを感じるホットサンドも、蓮月の手にかかると新鮮な驚きに満ちた一皿になります。こんがりと焼き上げられたパンの間から顔をのぞかせるのは、たっぷりのツナとチーズ。そして、このホットサンドの主役とも言えるのが、ぴりりと効いた「わさび」です。

熱々のパンを頬張ると、まずサクッとした食感、続いてとろりとしたチーズのコクとツナの旨みが口いっぱいに広がります。そして後から、わさびの爽やかな辛味がふわりと鼻を抜けていく。この刺激が、全体の味を見事に引き締めています。ありふれた組み合わせのようでいて、このわさびのアクセントが加わることで、忘れられない個性的な味わいに昇華されています。軽めのランチにも、小腹が空いた時のおやつにもぴったりの、心憎い一品です。

おすすめ料理3:ガトーショコラ

食後のデザートには、濃厚なガトーショコラを。見た目はシンプルながら、その味わいは深く、複雑です。フォークを入れると、ずっしりとした手応え。一口食べれば、カカオの芳醇な香りとビターな味わいが、ゆっくりと舌の上で溶けていきます。

特筆すべきは、その食感。外側はさっくりと焼き上げられているのに対し、中は驚くほどなめらかで、まるで生チョコレートのようです。甘さは控えめで、チョコレート本来の持つ豊かな風味を存分に楽しむことができます。添えられたクリームと一緒にいただけば、ビターな味わいにミルキーなコクが加わり、また違った表情を見せてくれます。丁寧に淹れられたコーヒーと共に、ゆったりとした午後のひとときを締めくくるのに、これ以上の選択肢はないでしょう。

 

まとめ:日常に、ささやかな発見と安らぎを

古民家カフェ蓮月は、ただお腹を満たすだけの場所ではありません。そこには、歴史ある空間がもたらす落ち着きと、ジャンルにとらわれない自由な発想から生まれる美味しい料理、そして温かいおもてなしがあります。忙しい日々の中で見失いがちな、心の余白を取り戻させてくれるような場所です。

好奇心旺盛で、本質的な豊かさを知る35歳前後の女性にとって、このカフェはきっと特別な発見に満ちた場所になるはずです。歴史や建築に興味がある人、新しい食の組み合わせに心を躍らせる人、そして何よりも、丁寧に作られた美味しいもので心を満たしたいと願うすべての人へ。

次に池上を訪れる機会があれば、ぜひ蓮月の扉を開けてみてください。きっとそこには、「もうひとつのわが家」のような、温かい時間が流れています。

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